年間休日117日の仕事は、平均よりも少し多い休日日数が設けられている労働環境です。
12ヶ月にならすと「毎月9〜10日間くらいの休みがある」というような休日日数になり、毎週2回+αの休み確保できるような職場です。
ある程度の長期休暇が楽しめる環境が整っている場合も多く、ワークライフバランスを整えやすい水準だと言えます。
それでは「年間休日117日のリアル」を見ていきましょう。
年間休日117日の内訳は?
年間休日117日の内訳は「月に9〜10日の休日×12ヶ月=年間休日117日」という形になります。
完全週休2日制を採用しつつ、年に1回少し大型連休を作れるというようなイメージでしょうか。
年間休日117日の職場の働き方は、大きく分けると下記2種類いずれかに当てはまるでしょう。
- シフト制(変形労働時間制)
- 完全週休2日制
シフト制(変形労働時間制)の場合の内訳
年間休日117日でシフト制(変形労働時間制)の場合、月の休みが9〜10日くらいで、1日の労働時間はだいたい8時間になります。
例えば日数が「31日」の月であれば、10日休めば「21日」が労働日数になります。
1ヶ月単位の変形労働時間制の場合は「31日間で177時間8分まで」に収めれば法定労働時間内ですので、それを21日で割ると1日あたり「8.42時間」です。
現実的には、だいたい1日に8時間ほど働くようなシフトになり、閑散期に連休を取れる職場も多いでしょう。
完全週休2日制の場合の内訳
年間休日117日で「完全週休2日制」の職場の場合「土日」あるいは「日曜+週の中の1日」が休みになり、その他祝日や盆、正月に連休があるような内訳になります。
土日祝が完全に休みになるほどではありませんが、それなりに休みが取れる環境です。
有給を付け足すことで「長期休暇」も実現させやすい休日日数ですので、会社が休みやすい文化であれば、プライベートも充実させやすいかもしれません。
年間休日117日は平均より多い?少ない?
年間休日117日は、平均よりも少しだけ多い休日日数です。
厚生労働省が実施した『令和2年就労条件総合調査』の労働時間制度の結果では、「労働者一人当たりの平均年間休日総数は116.0日」とされています。
厳密に言えば平均よりも1日だけ休みが多い環境ですね。
ちなみに年間休日が110日〜119日の会社という大枠で見ると、全体と比べて多くもなく少なくもない「ちょうど真ん中あたり」の日数になります。詳細は下記表の通りです。
年間休日数 | 全企業内の割合 |
---|---|
69日以下 | 1.6% |
70〜79日 | 3.1% |
80〜89日 | 4.7% |
90〜99日 | 7.4% |
100〜109日 | 32.7% |
110〜119日 | 18.7% |
120〜129日 | 28.9% |
130日以上 | 2.9% |
傾向をまとめると、
- 企業規模が小さいほど、年間休日が少なくなる傾向にある
- 休日日数が110日以上の会社が、全体のちょうど半分を占めている
この辺りも資料から読み取れる事実になります。
つまり「年間休日117日」は、社会全体で見て「平均よりも少し上」くらいの休日日数だと言えるでしょう。
年間休日117日の仕事を選ぶメリット
年間休日117日の仕事を選ぶメリットは、下記の通りです
- ある程度の連休が楽しめる
- ボリュームゾーンなので、比較的仕事を選びやすい
- 福利厚生も整っている会社であることが多い
ある程度の連休が楽しめる
年間休日117日の仕事は、正月や盆などに長期休暇を取りやすい環境だと言えます。
会社の文化的に有給も使いやすい雰囲気であれば、例えば定期的に海外旅行に行ったりするような暮らしも実現できる年間休日数ですね。
ワークライフバランスを考えたときに、このくらいの年間休日があれば比較的快適に暮らせるはずです。
比較的仕事を選びやすい
年間117日の仕事は、全企業のなかでもボリュームの大きいゾーンです。
やはり休日が多ければ多いほど人気になりますので、そこまで競争率が高くもなく仕事を選びやすいのが、このくらいの年間休日数の会社です。
「そこまで高望みはしないけど、やりたい仕事やプライベートを両立させたい」という方にとってメリットがある職場でしょう。
福利厚生も整っている会社であることが多い
このくらいの年間休日数のある会社は「ある程度儲かっている会社」だと言えます。
つまり福利厚生などについても、それなりに整っている会社である可能性が高いでしょう。
一般的に規模が小さい会社になるほど休日数が少なくなりますので、年間休日が117日程度もあれば、一定のステータスがある会社だと考えられます。
年間休日117日の仕事を選ぶデメリット
年間休日117日の仕事を選ぶデメリットはさほどありませんが、強いて言えば「稼ぎにくい可能性がある」のがネックです。
一応知っておいてください。
アルバイトだと稼ぎにくい場合がある
休日や1日の勤務時間がきっちりと決まっている職場だと、アルバイトや契約社員など「時給」や「日給」で働く場合に稼ぎにくい場合があります。
制度が整っている職場ほど、1日の勤務時間も短かったりします。それで勤務日数まで少なくなれば、「休みは多いけど給料が低くて暮らせない」ということにもなりかねません。
もちろん副業をするなどして稼ぐ手段はありますが、「稼ぎたい人にとっては、休みが多くて制度が整っていることがデメリットになる」こともあると知っておいてください。
年間休日117日の仕事が多い業界・職種
年間休日117日の仕事が多い業界は、以下のような内容です。
- 複合サービス事業
- 製造業
- 不動産・物品貸借業
- 教育・学習支援業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
根拠は厚生労働省が調査した『就労条件総合調査』です。令和2年の各業種ごとの年間休日の平均日数が、下記の通り発表されていました。
産業 | 平均年間休日 |
---|---|
鉱業,採石業,砂利採取業 | 106.7日 |
建設業 | 107.6日 |
製造業 | 113.3日 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 120.1日 |
情報通信業 | 123.2日 |
運輸業、郵便業 | 100.4日 |
卸売業、小売業 | 107.0日 |
金融業、保険業 | 123.3日 |
不動産業、物品賃貸業 | 114.2日 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 121.8日 |
宿泊業、飲食サービス業 | 98.0日 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 105.6日 |
教育、学習支援業 | 115.2日 |
医療、福祉 | 112.4日 |
複合サービス事業 | 115.2日 |
その他サービス業 | 110.4日 |
業界ごとの平均日数なども考慮に入れながら、自分が納得できる年間休日日数の仕事が選べると良いでしょう。
年間休日が117日より多い仕事に転職した人の体験談
ここでは、年間休日が117日よりさらに多い仕事に転職した方の体験談をご紹介します。今の休日数に満足していない方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
年間休日117日で働いている方の休日の過ごし方
ここでは、年間休日が110日〜119日で働いている方がどんな風に休日を楽しんでいるのかご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
年間休日117日は、それなりに良い休日を過ごせる環境
結論として、年間休日117日の職場は「それなりにプライベートを充実させやすい環境」だと言えるでしょう。
会社によっては連休も取りやすく、ある程度労働環境も整っていることが考えられます。
あとは仕事内容や通勤時間、その他福利厚生などもチェックしながら、自分に合った職場か見極められると良いですね。
では、良い休日を。